はじめに
英会話をしていると特定の表現がネイティブスピーカーの間で頻繁に使われるのを耳にすることがありますが、その意味や適切な使用法を完全に理解するのはなかなか難しいでしょう。
そのような表現の一つに”per se”があります。この記事では、”per se”の使い方、その文法的な側面、および会話での具体例を紹介し、類似表現にも触れながら、英語学習に役立てる方法を解説していきます。
“Per Se”とは何か?
“Per se”はラテン語から来ており、英語では「それ自体で」「そのもの」という意味で使われます。この表現は、特定の事物や概念をその周辺の文脈や影響から切り離して考える際に役立ちます。
使用法と例文
1. 説明の明確化をする役割
“Per se”は、話している事柄がそれ自体ではなく、特定の結果や状況に関連していることを明確にするのに役立ちます。
I don’t dislike the movie per se, but I think it’s too long. (映画自体が嫌いなわけではないが、長すぎると思う。)
2. 誤解を避ける場面で使う
相手に誤解されないようにするためにも使われます。
“It’s not the cost per se that bothers me, it’s the principle.” (問題なのは費用そのものではなく、原則です。)
3. 特定の側面の強調をする
話題の中で特に重要な点や、ある特性を強調したいときに便利です。
“The color of the dress, per se, isn’t the issue; it’s how it looks in the light.” (問題なのはドレスの色そのものではなく、光の中でどのように見えるかです。)
文法的解説
“Per se”は通常、名詞や名詞句の後に置かれ、その前にある要素に直接関係していることを示します。修飾する名詞句から離して使うこともありますが、その場合は文の意味が明確であることが重要です。
類似表現
“Per se”に似た表現としては、”as such”や”in itself”があります。これらも似たような文脈で使われ、話題の事物や概念を独立したものとして考える際に便利です。
1. As such
“The book isn’t difficult as such, but it requires a lot of time.” (本はそれ自体難しいわけではないが、多くの時間を必要とする。)
2. In itself
“The idea, in itself, is not new, but the approach is innovative.” (考え自体は新しくないが、アプローチが革新的だ。)
まとめ
“Per se”は、英会話および書き言葉でも非常に便利な表現です。
特定の事物や概念をその独自の性質に焦点を当てて議論する際に役立ちます。
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